多様な生活スタイルの
ワーキングマザーを
保育で支える先駆者
権藤 光枝 さん
「24時間保育園リトルワールド」
有限会社 Branches 代表取締役
保育事業に携わるようになったきっかけを教えてください
実はもともと美容師をしていまして、保育や子育てといった分野とは無縁の生活を送っていたんです。でも、子供ができ、結婚、そして離婚した後に生活が一変しました。子供を預けてまた美容室で働こうと思っていたんですが、美容師の働くサイクルと保育園が開いている時間帯が全く合わないんですね。しかも、当時私名義で元夫が作った借金も返済しなければいけなくて。昼も夜も働きに出なければいけないのに、子供を預ける先が無いという状況に本当に苦労しました。そんななかで同じような境遇の女性が多くいることを知って、預ける先がないなら、自分でその場所を作ったらいいんじゃない? と思いついたんです。
最初の園はどちらで開業されたのですか?
最初は24歳の時に南区で開業しました。保育園を作ろうと決めたのが22歳。当時は若いシングルマザーにお金を貸してくれるところはなく、必死でWワークをして開業資金を貯めましたね。場所を南区にしたのは、最初から24時間営業にこだわりたかったからです。当時は南区付近が夜間働く人たちにとって利便性が高かったんです。働き方はどんどん多様化しているのに、子供を預けることができずに取り残されていく人が少しでも減るように、いつでも預けられる園にしたいという一心でした。
現在はぎおん園が24時間開園されていますね。
この周辺は24時間体制のニーズがとても高いエリアです。以前は他の園も24時間体制にしていたのですが、現在はぎおん園だけです。24時間体制ですと保育園の時間に合わせて仕事を選ぶ必要がないので、仕事も確保しやすいと思います。最近ではお迎えは毎回パパ、というご家庭や、シングルファーザーの方もお見かけするようになったりして、どんどん生活スタイルが多様化しているのを感じますし、さらにニーズが高まりそうですね。
最後にこれからの展望を聞かせてください
これからもっと、園の数を増やしていく予定です。障害のあるお子さんの受け入れや学童保育にも力を入れていきます。「預けられないから働けない」という環境を、少しでも無くすことができれば、と思っています。